すぎっちのスマイルブログ

音楽が好き!札幌在住。『カラフル・スマイル』というライブを月に2〜3回開催しています。

【「第3回作詞フェス」レポと杉野が作詞した「Polaris」】

2017年5月27日にソウルマーク・イフミー君とオトキタ主催の音楽イベント「第3回作詞フェス」が開催されました。会場はEDiTでした。
「北海道を作詞の名産地にしたい」という思いが込められた企画です。作詞の重要性をアピールする素晴らしいイベントです。

 

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出演者のライブでは、演奏中の曲の歌詞がスクリーンに映し出されました。

 

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出演したのは、(敬称略)
コニシユカ
ドン*バンド
橘亜耶
かねあいよよか
さつらいかほ
いむいぱぴ子
Nothing
すずきゆい
そしてスロウ
Soul mArk If me
でした。

さすが、ソウルマーク君が選んだ出演者さんたちなので、いい歌詞を書くアーティストさんたちが揃っていました。歌詞を見ながら曲を聴くことで、今まで以上に深く音楽を味わうことができました。

私にとって、もっとも心に響く歌詞だったのは、「そしてスロウ」の『だって私は知っている』でした。
歌詞を書いた岡田真麻さんが、自分自身を赤裸々に表現したと言っていましたが、私が最近、人間関係について感じていたことと重なる内容で共感できました。ああ、そうだよなあと感じて、少し気が楽になりました。

 

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他にもたくさんいい歌詞や気付いたことがあったのですが、全部は書ききれないので割愛します。

さて、今回の作詞フェスでは、ソウルマーク君が作ったメロディに、「北海道のテーマソング」というお題で歌詞を書いて応募しよう、という企画がありました。


実は私もこれに応募しました。
はじめての試みにもかかわらず、出演アーティスト10組+一般応募が13通で合計23の歌詞が集まったそうです!
すごいですね。

歌詞フェス当日には出演アーティスト10組に加えて、一般応募のなかから4作品がピックアップされて歌われました。
私の歌詞も選ばれ、発表されることになりました。それはとてもうれしかったのですが、作詞フェスの6日前にソウルマーク君から、「杉野さんに自分で歌ってほしい」と連絡があり、さすがに最初は誰かに代わりに歌って欲しいと断りました。
ソウルマーク君からは、「作詞者が自分で歌ったほうが伝わるし、お客さんにも参加してもらうイベントという雰囲気を作りたい」と言われ、イベントにとってプラスになるなら、と思って自分で歌うことにしました。

でもね~、今回のそうそうたる出演者さんたちが歌ったあとに自分が歌うのは、さすがに緊張しましたよ(カラスマのオープニングで歌うときはあまり緊張しないんですが)。
そのうえ、ソウルマーク君の書いたメロディーが聴くと簡単なようで、歌うには結構音域も広く(それでもソウルマーク君としては意識的に狭くしたそうですが)、難しいメロディーなんです。

・作詞フェス課題曲
https://youtu.be/aR7pKMopMLE

実は、一般応募の4作品のうち、シンガーではないのに歌ったのは私だけでした。
他の作品は、シンガーソングライターのほしのしほさんが応募した作品と、作詞者に代わって相馬りえさんとよよかちゃんが歌いました。

 

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本番では、Nothingの伊藤さんのアコースティックギターに合わせて歌いました。
他の出演者さんたちはぶっつけ本番で歌ったそうなんですが、私は少しの時間ですがリハをさせていただきました。伊藤さんの伴奏はとても歌いやすかったです。ありがとうございます。

本番で歌ったあとは、思った以上に好評でうれしかったです。
ストレートでわかりやすい、とか、サビが印象的と言ってもらえました。
ソウルマーク君には、「時間軸を過去、現在、未来と大きく取っているのがダイナミックでいい。譜割がきちんと収まっているのもいいですね」と評価してもらえました。
中には、「歌、うまいですね」と言ってくれた方もいました。恐縮します、、、
(録音しておけばよかった、、、全然そんな余裕がなかった)

さて、私が書いた歌詞を御説明したいと思います。

 

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まず、ソウルマーク君のYouTubeでメロディーを聴いて、前向きなイメージが浮かんできました。
来年で北海道命名150周年とのことだったので、過去と現在と未来をつなぎ、前向きに進もう、というざっくりとしたテーマを決めました。
北海道といえば、景気がよくないとかネガティブな雰囲気もありますが、この大地を開拓した先人たちが経験した困難さに比べれば、どうということはない。
先人たちが忍耐して切り拓いたこの大地を受け継いだ私たちは、次世代が希望を持てるように引き継いでいきたい。
そんな思いを込めた歌詞を書くことにしました。

歌詞を書くにあたって、私は基本的に1番だけという書き方はしません。フルコーラスの歌詞を書いて完結するようにしています。
今回も歌詞の募集は1番だけでしたが、自分が書く歌詞としては3番までのフルコーラスにすることにしました。
(なお、時間の関係で本番では2番だけを歌いました)

それで歌詞を書き始めようと思ったんですが、どうも音数がよくわからない。
それでソウルマーク君にメロディーの楽譜を書いてもらうことにしました(ソウルマーク君はふだん楽譜を書かないそうなので、お手数をかけてしまいました)。
ちなみに、この楽譜はTwitterで公開されました。

この楽譜を元に、メロディーに割り当てられた音数と、曲の全体の構成を把握しました。
そして、私が作詞するときはたいていそうなのですが、1番のAメロから順番に歌詞を書いていきました。サビから歌詞を書く人が多いようですが、私は最初から順番に書いていくことが多いです。
ただし、Aメロはこんなイメージ、Bメロはこんなイメージ、サビはこんなイメージと、全体の流れを大まかに思い描いてから書くこともあります。
今回は、サビは前向きなイメージ、Aメロは状況説明、Bメロは困難にぶつかっているイメージと決めて書き始めました。

あとは思いついたことを音数にあてはめていく。
1番では大地からはじまって高い山へ、2番では星空へと目線が下から上に移っていくように書きました。3番では地平線へと続く道をまっすぐに見据えて歩き出すイメージです。

実はメロディーが先で作詞したのは初めてで、歌詞を音数にぴったりあてはめるのに少し苦労しました。
といっても、2時間ほどで3番まで書いたので、結構早いほうかなと思います。

私は歌詞を書くのにあまり時間をかけないようにしています。
書いた歌詞をいじくりまわしていると、最初に描いたイメージからだんだん離れていくし、いかにも頭で考えましたという歌詞になってしまうので。
(ただし、今回の歌詞もそうでしたが、歌ってみるとしっくりこない箇所があったりするので、1文字単位の微調整は必要ですね)

さて、この歌詞のタイトルは「Polaris」としました。「北極星」という意味です。
2番の歌詞に「あの星が導いている」とありますが、この星は北極星です。その昔、航海の目印になった星でもありますし、真北から動かない揺るがない存在でもあります。
また、北海道の開拓使のマークが「北極星」でした。この曲を象徴するタイトルになったと思います。
今後、もしかしたらみなさんに聴いてもらう機会があるかもしれません。

自分が書いた歌詞で手前味噌ですが、2番の「ぼくらにも聴こえてくるのさ 歌う星の声」という箇所が、前向きなイメージを詩的に表現できたかな、と思って気に入っています。
歌詞を見て、感想などいただけるとうれしいです。

 

そういえば、出だしの2音の歌詞がなかなかしっくりこなかったのですが、さつらいかほさんはこの2音に「雑踏」という歌詞をあてていました。これには、なるほど!とうなりました。ソウルマーク君も絶賛していましたね。


その後、会場のみんなで「北海道のテーマソング」を作ろうというワークショップも開催されました。

 

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司会のソウルマーク君が、作詞する際のヒントとして、状況設定をしたり、五感を使ったり、イメージする言葉を書きだしたりという方法を示してくれて、とても参考になりました。
会場のみんなで作った歌詞自体も興味深いものになりました。私が提案した歌詞が出だしの1行めに使われています。
タイトルは「北海道の鍋」になりました。
イベントの最後に、この歌詞をみんなで歌ったのですが、とても楽しかったです。

 

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最後に、ソウルマーク君をはじめとしたスタッフのみなさん、出演者のみなさん、お疲れ様でした。準備が大変なイベントだと思うのですが(私もほんの少しですが助力しました)、その分、非常に楽しめる内容で、大いに刺激を受けました。ありがとうございます。
フードも美味しかった(^o^)

 

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今後も続けていってほしいですし、音楽が好きな方にもっと来ていただきたいイベントです。特に作詞される方(作詞が苦手な方)は、会場に来られることをオススメします。

次回の開催は11月を予定しているそうです。

 

ところで、今回の出演者の中で、今後のカラスマに出演される方をご案内します。

 

・橘亜耶さん
6月24日(土)『カラフル・スマイル vol.62〜kind of blue〜』
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・いむいぱぴ子さん、さつらいかほさん、ほしのしほさん
7月22日(土)『カラフル・スマイル vol.63〜4周年スペシャル〜』

『カラフル・スマイル』の6〜7月のスケジュールはこちらからご確認ください。

http://ameblo.jp/sugi-chi/entry-12277935745.html

 

お楽しみに!